クリエイティブクラス & 創造都市研究の最近記事

札幌市立大学武邑光裕図書館長による市民公開企画のお知らせです。
私も今年は普通に雪に閉ざされている札幌のフロアを盛り上げるため参加します。
CGMコンテンツを地場産業に変える、札幌での武邑氏の取り組みに要注目です。

来る1月22日(金)に札幌市立大の市民公開講座が開催されます。
CGM(ユーザ生成メディア)と今後のコンテント産業の方向性を考えるシンポジウムです。
世界最大のCDショップ、ブックストア、ビデオレンタル店が未だに存在する日本。この、一見20世紀と変わらぬ風景こそ、デジタルコンテント流通世界から見れば、ガラパゴス化した我が国の現状を最も象徴する状況です。
Kindleやアップルの次期タブレット型端末がもたらす衝撃にどのように対処していけるのか?2010年は世界の電子出版元年でもありますが、未だに我が国では電子出版どころか、テレビ番組も映画すらオンラインコンテント流通の成熟に至っていません。本講座では、ニコニコ動画とジャパンコンテントの最深部、そしてパリのジャパンエキスポが投げかけた課題と展望、CGM発信拠点として注目される札幌の可能性を探ります。新年早々の刺激的なシンポジウムです。
皆様のご参加をお待ちしております。

武邑光裕 拝


市民公開講座のお知らせ
「CGMが拓くジャパンコンテントの未来」

近年、YouTubeやニコニコ動画などのソーシャルメディアを舞台に、映像や音楽コンテントを自在に創造・流通するアマチュアクリエーターの活躍に注目が集まっています。欧州では、こうした視聴覚表現の爆発的なうねりを、社会・経済・文化の地殻変動=「ビデオリパブリック(表現する民主主義)」の台頭として注目しています。我が国でも、こうした新たなコンテント流通基盤の成熟により、多彩なメタクリエーションが活性化しており、「元聴衆」やマスアマチュアが自在な創造性を発揮し、既存のコンテント産業においても、CGMは多彩な可能性の舞台として注目されています。この特別講座では、次代のジャパンコンテントの未来形を、様々な課題と共に考え、今や日本のCGM発信拠点として注目を集める札幌の可能性を探ります。

日時:2010年1月22日(金曜)午後6時半から午後8時半まで(開場午後6時より)
会場:クラップスホール(KRAPS HALL)
札幌市中央区南4条西6丁目5番 タイムズステーション札幌1F

受講無料(限定130名:参加申し込みが必要)

第1部

基調講演1:夏野 剛 氏 (慶応大学政策メディア研究科 特別招聘教授)
「ソーシャルメディアとコンテント産業の未来」

基調講演2:木本 直美 氏(経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課課長補佐)
「ジャパンエキスポ報告――パリの若者17万人を魅了したジャパンコンテント」(仮題)

第2部:パネルディスカッション
「CGMはコンテント産業をどう変えているか?―札幌の可能性を探る」

パネリスト
夏野 剛 氏(慶応大学政策メディア研究科 特別招聘教授)
木本 直美 氏(経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課課長補佐)
久保 壽光 氏(クリプトンフューチャーメディア株式会社)
栗本 拓也 氏(イオシス代表)
コーディネーター:武邑光裕(札幌市立大学デザイン学部教授)

司会:須之内 元洋(札幌市立大学デザイン学部助教)

1st Young Culture & Contents Policy Makers Forum
At Japan Association for Cultural Policy Research 3rd Annual Meeting at Tokyo University of The Arts (2010 Jan 9th)

The forum hosted by Tomohiro Okada, Director of Creative Cluster as Ph.D Candidate at Tokyo University of The Arts (Creative Economy) , gathered 100 of young policy makers on contents, culture, and creative research and policy fields and 100 of tele conference perticipents nationwide.

Debaters = Masayoshi Sakai (Ministry of Economics and Trading), Daisuke Tsuda (Journalist aka Twitter Guru in Japan), Naoto Ikegai (Creative Commons Japan, Ph.D Cand @ The Univ of Tokyo), Tomoki Sakuta (Arts and Law) 

クリエイティブ振興政策に世界のトレンドが向かう中、まるでガラパゴスのように文化政策とコンテンツ政策が分かれている日本。

どちらも新しい領域として文化政策研究とコンテンツ政策研究が生まれ、同じく社会や政策に活かされる実学としての取り組みが行われる中、相互の交流がまだ少ない状況にあります。

文化政策学会が今回、東京で開催されるのを機に、東京でしかできないプログラムとして、クリエイティブクラスター理事長の岡田智博が座長となり、コンテンツ政策研究および政策実践における若手第一線を討論者に迎え、相互の交流となるプログラムを1月9日の午後8時より「政策夜塾」として開催します。

学会プログラムでありますが、学会外の方も無料で参加できるオープンなプログラムです。

日本のソフトパワーそして文化による社会再生に注目が集まる今とこれからをそれぞれのみなさまと共有できればと思い、おいでをお待ちしております。

開催情報

■ 開催日時 2010年1月9日(土曜日) 20:00-22:00
■ 会場 東京藝術大学 千住キャンパス
JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス 北千住駅下車
西口、仲町口 徒歩約10分
東京メトロ 1番出口 徒歩5分
□ 会場案内リンク(東京藝術大学千住キャンパス)  http://www.geidai.ac.jp/access/senju.html

■ 討論者
境 真良 経済産業省
津田 大介 インターネットユーザー協会
作田 知樹 東京大学大学院人文社会系研究科(院生)/Arts and Law
生貝 直人 東京大学大学院学際情報学府(院生)/クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

□ 座長
岡田 智博 東京藝術大学大学院音楽研究科(院生)/クリエイティブクラスター

■ 会費 = 無料 (当日はそのまま会場においでください)

○ 本プログラムも含め、1月9日(土)・10日は、同会場にて日本文化政策学会 第3回年次大会が開催中。あわせて御参加下さい: 大会の内容は公式サイト http://www.jacpr.jp/ を御覧ください

● 本件の問い合わせ先 = 岡田智博(座長) 電子メール okadatomohiro@hotmail.com

 

東京芸術大学千住キャンパス地図 

10分で見る全国の「ゆるキャラ」

今年も、ひこにゃん以来の市民参画型コミュニティビジネスとしてのキャラクターづくりが、街に活気を与え、集客をもたらすという奇跡の城下町彦根を舞台に「ゆるきゃらまつり in 彦根 ~キグるミさみっと2009」が10月23日より25日まで開催されました。

今回、新たに全国から集まった参加キャラクターを一堂に見せるオープニングイベントが開催されたのですが、キャラ集合の姿のそれはそれで、「ゆるキャラ」の命名者みうらじゅんをして「現世の極楽を見た」とばかりに凄かっただが、感動なのは最初に上映した彦根に集合した全168種のキャラクターを一気に紹介するビジュアルプレゼンテーション。そのハリウッドばりの壮大な煽りぶりにいやーいいモノを見せてもたらったと感嘆する私。

その感動と全国に存在する地域ゆるキャラの全貌をたった10分で見ることが出来るまたとないコンテンツとして、そのプレゼンをみなさまとぜひとも共有できればと思います。

それにしても彦根のひとたちの凄いところは、この「まつり」の仕切りから、ひこにゃんブームの火付け役になった市役所職員の飼い主オフィシャルブログ、それにこのつぼをおさえたビデオなど、代理店や中央の業者を使わずに実現させているところにあります。

地域の人々に才能と遊びごころとメディアマインドがあれば、ここまでのことを全国を相手にできるということを示してくれる彦根のみなさまです。

応援の気持ちで10月27日発売の週刊アスキーにて、キャラ津波の写真を添えてニュースレポートさせていただきました。

本年4月から東京藝術大学の大学院博士後期課程で、クリエイティブクラスターを中心とする実践の取り組みをより広げるための理論化に向けた研究を始めている理事長の岡田智博より、越後妻有トリエンナーレを舞台に開催する研究プロジェクトのお知らせをします。

オープニング期間のみの開催で山奥の妻有の最奥でありますが、御縁がありましたら、御参加頂けますと嬉しく思います。

また、プロジェクトの模様は、特設サイトで報告しますので、あわせて御照覧ください。
なお、岡田ですが、年長者ということで「保育園大學」の理事長として、開校の挨拶をさせて頂きます。




■ 大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2009」参加企画

 『 仙 田 保 育 園 大 學 』 開校!

 

このたび,東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科・大学院芸術環境創造領域(熊倉研究室+毛利嘉孝研究室)と,東京大学大学院学際情報学環(吉見俊哉研究室)では,合同でアートプロジェクト【仙田保育園大學】を,【2009726日(日)~82日(日)】にかけて,新潟県十日町市仙田地区で行います。

 

 

【仙田保育園大學】とは,新潟県越後妻有地域(十日町市+津南町)で行われる「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2009(会期: 726日~913日)」の参加企画「克雪ダイナモ・アートプロジェクト2009」の一環として行うプロジェクトです。

地域社会からの文化発信や,人と人,人と場所との交流について,地域の人々やトリエンナーレの観客のみなさんと共に考え,語りあう場を開きます。【8日間限定】の【仙田保育園大學】は,入学試験なし,入学金も学費もないイマジナリーな「大学」です。

 

是非ともお誘い合わせの上,お越しくださいますよう,ご案内を申し上げます。

プロジェクト ホームページ

http://sendauniv.web.fc2.com/

 

『大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ』

http://www.echigo-tsumari.jp/2009/

 

□ 会場および日程・時間

 

 

 日程:726日(日)~82日(日)10001700+ライブ

 

 会場:旧仙田保育園

     〒948-0214 新潟県十日町市中仙田甲 3485-3

     (JR十日町駅,ほくほく線まつだい駅から約10km

 

□ 教員紹介

 

◇吉見俊哉(よしみ・しゅんや) 東京大学大学院情報学環教授

 

人々の集まりの場におけるドラマの形成を考えるところから出発し,文化と権力,都市,メディアについての研究を広く展開。主著に『都市のドラマトゥルギー』(河出書房新社)等。

 

◇熊倉純子(くまくら・すみこ) 東京芸術大学音楽環境創造科准教授)

 

専門は文化政策およびアートマネジメント。アートプロジェクトやアウトリーチ活動の実践的研究を通じて,地域社会と芸術,表現活動の関係を考える。

 

◇毛利嘉孝(もうり・よしたか) 東京芸術大学音楽環境創造科准教授

 

専門は社会学・文化研究。音楽や現代美術,メディア,社会運動を研究。主著に『文化=政治』(月曜社),『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)ほか。

 

 

□ プロジェクト概要

 

◇ゼミ1 『公開セミナー&ディスカッション』

 

 日時:728日(火)10301500

 

 概要:大学院生たちの研究報告と教員を交えたパネル・ディスカッションを通じて,地域社会の文化活動やコミュニティ形成,あるいは文化運動について考えていきます。

 

パネル①「都市vs.地域」?

三浦伸也(東大博士4年),小泉元宏(芸大博士2年),渡辺文菜(東大修士1年),開沼博(東大修士1年)

 

パネル②「コミュニティ形成と多様性」

長津結一郎(芸大修士2年),関恵里沙(東大修士1年),田中菜穂子(芸大研究生),グレッグ・ドヴォルザーク(東大/日本学術振興会特別研究員)

 

パネル③「芸術とイノベーション,そして地域」

岡田智博(芸大博士1年),神谷知里(芸大修士1年)

 

 

◇ゼミ2 『音楽ライブ』

 

日時:728日(火)1700開始

 

DJ・パフォーマンス:アルニ・クリスチャンソン

DJ:毛利嘉孝

 

 

◇ゼミ3 『「食と文化」体験実習』

 

 日時:729日(水)1500~夕暮れ頃まで

 

 概要:仙田・十日町地域における郷土料理など,食と文化について考えます。地域の方をゲスト講師に迎えつつ,実習的なフィールドワークを行う予定です。

 

 企画担当:大学院生有志

 

◇ゼミ4 『ワークショップ&ライブ 音楽映画〈越後妻有〉』

      ゲスト・アーティスト:安野太郎(作曲家)

 

 日時:ワークショップ 727日,2931日の4日間を予定。各日3時間程度。

 

 ライブ 81日(土)①14:00~,②17:00~(2回公演の予定)

 

 概要:『音楽映画』は作曲家の安野太郎が考案した,映像を人が言葉に変換して声で表現する新しい「音楽」です。今回の映像は『越後妻有』。地域の方々とワークショップを通じてライブを作り上げてゆきます。『越後妻有』をどのように読み込むか,複数の視点が奏でる声と言葉のアンサンブル。

 

 企画担当:下西奏(芸大3年),畑まりあ(芸大3年),高橋麻衣(芸大3年)

 

 

◇ゼミ5 『SNU研究会―院生と語る越後妻有』

 

 日時:81日(土) 15:00-16:30

 

 概要:車座形式で,今回のプロジェクトを通じて見えてきた「越後妻有」について語る会。

 

 

◇『個人研究発表』

 

 展示期間:726日(日)~82日(日)

 

 概要:映像&サウンドインスタレーション,屋外展示もあり。

 

 制作者:林紀子(芸大4年),馬場省吾(芸大3年),稼農 慧(芸大3年),聞谷洋子(芸3年),玉井祥子(芸大2年),山口礼子(芸大2年),居原田遥(芸大1年)

 

 

◇課外活動 『仙田保育園大學新聞』

 

 概要:仙田保育園大學の活動の痕跡を残す。729日以降,保育園大學を中心に制作過程を公開しながら作成・印刷・発行していきます。

 

 企画担当:大学院生有志 編集担当:岡田智博

 

 

□ その他 □□□

 

 ※ その他,ミニラジオやウェブなどを通じた,記録制作なども行う予定。

 

 ※ また,プロジェクト終了後,83日以降は,旧仙田小学校(〒948-0214 新潟県十日町市中仙田甲3366)内にて,記録展示を行う予定です。

 

 

□□□ お問合せ先 □□□□□

 

 

東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科(熊倉研究室+毛利嘉孝研究室)

 

東京大学大学院学際情報学環(吉見俊哉研究室)

 

 

e-mail: sendauniv@gmail.com

 

Homepage: http://sendauniv.web.fc2.com/

 

創造都市 Sapporo への成功戦略② 2009/02/07

創造都市 Sapporo シンポジウムフライヤー「日本・世界の創造都市の現場をとても歩いて語れる人として」(武邑光裕教授談)岡田智博がゲスト調整をお手伝いし、自身も日本をベースに「創造都市」の成功事例を説明するフォーラムが2月7日、雪祭り真っ最中の札幌で開催します。

札幌市は今回の主催者でもあるメディア美学者の武邑光裕札幌市立大学教授をブレインに迎えるなど、つぼを得たクリエイティブクラスターの構成に向けて動いていたり、インデペンデントなクリエイティブコアが世界とともに活躍し続けている、日本の創造都市の未来を考えるうえでとても期待できる都市です。
その街で知恵を重ねて「創造都市」の像へと紡ぐこのセッションとても楽しみです。
今回、先行事例の横浜をということで、創造都市・横浜の生き字引・仲原正治(横浜市開港150 周年・創造都市事業本部創造都市推進課担当課長)をおよびしました。

第4 回 SMFシンポジウム
創造する都市の未来形

2009 年2月7日[土] 14:00~17:40(開場13:30)
入場料 = 無料
会場 = 札幌市立大学サテライトキャンパス 札幌市中央区北3 条西4 丁目
日本生命札幌ビル5 階

案内チラシダウンロード - PDF

PROGRAM

14:00 開会挨拶

14:10~14:40 基調講演1:創造都市最前線報告
横浜市のめざす創造都市とは?
仲原正治 横浜市開港150 周年・創造都市事業本部創造都市推進課 担当課長

14:40~15:10 基調講演2:創造都市は何をめざすのか
クリエイティブ・クラスターとソーシャルメディア
岡田智博 NPO法人クリエイティブ・クラスター理事長

15:10~15:40 プレゼンテーション
UNIQLOCK―ユーザー経験のインタラクティブデザイン
田中耕一郎 株式会社Projector 代表/クリエイティブディレクター

15:55~17:35 パネルディスカッション
創造都市は何をめざすのか?

パネラー:
仲原正治 横浜市開港150 周年・創造都市事業本部創造都市推進課 担当課長
岡田智博 NPO法人クリエイティブ・クラスター理事長
田中耕一郎 株式会社Projector 代表/クリエイティブディレクター
新谷光人 札幌市市民まちづくり局企画部長
端聡氏 美術家/アートディレクター
前田弘志 アートディレクター/デザイナー (札幌メディア・アート・フォーラム運営委員)

コーディネーター:
武邑光裕 (札幌メディア・アート・フォーラム運営委員)
札幌市立大学デザイン学部教授・附属図書館長

17:35~17:40 閉会挨拶

18:15~ 懇親会(別会場にて/会費制)

参加申し込み・お問い合わせ先:E-mail: info@icc-jp.com TEL: 011-817-8911
担当:小林大介・幡谷真理(インタークロス・クリエイティブ・センター内)
http://www.smf.vc/

主催: 札幌メディア・アート・フォーラム(産学官連携活動体)
協賛: 財団法人さっぽろ産業振興財団 インタークロス・クリエイティブ・センター
協力: 情報文化学会北海道支部、札幌市立大学
後援: 北海道経済産業局、北海道、札幌市、札幌市教育委員会、日本グラフィックデザイナー協会北海道地域、札幌アートディレクターズクラブ

第11回文化庁メディア芸術祭にあわせて、クリエイティブクラスターゆかりの若手専門家たちのコラボレーションで制作されました、世界のメディアアートフェスティバルを探訪できるジオコーディングのサイトが、2月15日まで開催中の第12回文化庁メディア芸術祭にあわせて、バージョンアップして公開されています。

Worldwide Media Arts Festivals.jpg

国立新美術館のメディア芸術祭の場で御覧になった方もおられるかもしれませんが Google Earth 上にコーディングされた各地のフェスティバルの情報が御覧になることが出来ます
フェスティバル情報の解説を情報デザイン研究者の畑中朋子(拓殖大)と岡田智博(クリエイティブクラスター)で、そしてジオコーディングをバーチャルアーキテクトの気鋭であります渡邉英徳と(首都大・フォトン)のコラボレーションでかたちにしました

会期後もWEB上で公開中です
メディア芸術の世界のトレンドを知る材料として御活用ください
http://mapping.jp/jmf/gmap.html

文・写真=岡田智博(クリエイティブクラスター理事長・アートプロデューサー)

毎年9月の始め、テクノロジーアートに発想とヒントを求める人々が中欧・オーストリアの地方都市・リンツに世界中から集結する。この時期、電子芸術とそれを取り巻く社会や文化の可能性を最新の取り組みから紹介するフェスティバル「アルスエレクトロニカ」が開催されるからである。
先端テクノロジーが刻々とライフスタイルを変える現代において、そのテクノロジーの可能性を逸早く現実に見せてくれる手段として、アートの創造力が重要なものとなっている。そのような注目される存在にメディアアートがある中で、実際にはその最新の作品を一度に見る機会が世界を見渡してもほとんど存在していないのが現実である。その中において、アルスエレクトロニカは1970年代末より約30年間にわたり脈々と大規模に紹介し続ける稀有な存在であり続けている。
ここでは、今年も9月4日より9日まで約1週間にわたり、盛況に開催されたアルスエレクトロニカのフェスティバルの模様を紹介。そこから生まれているメディアアートの可能性を紹介したい。

● 2008年のアルスエレクトロニカとそのメディアアートコンテスト展「CyberArts」それぞれの公式カタログを日本でも通販で簡単に購入することができます。御参考にどうぞ:

 

電子芸術のシンボル「アルスエレクトロニカ」

一言で「アルスエレクトロニカ」と語られることが多いが、アルスエレクトロニカはリンツに根差しながらも世界と交流する4つの顔を持った存在である。ひとつはこの9月初めに毎年開催するフェスティバルとしての「アルスエレクトロニカ」、もうひとつは世界中からこの年の最先端のテクノロジーによるアートや文化の表現を顕彰し世界一を決めるコンテストである「Prix Ars Electronica」。そして、フェスティバルの成果をもとに誕生した未来の可能性をアートの表現で体験できるミュージアム「アルスエレクトロニカ・センター」と、最先端技術をアートの創造力で様々な試作品や実用に変える開発研究所「フューチャーラボ」である。
これら「アルスエレクトロニカ」の事業の中でフェスティバルは、世界で最も伝統があり、大規模な電子芸術祭として、世界のメディアアートのシンボルとして、そしてリンツという都市、今やオーストリアの先端性のシンボルという存在になっている。

フェスティバルの期間中
リンツの街全てがハイテクミュージアムに変わる

ヨーロッパの大河ドナウが街を貫くのどかな都市リンツ。人口30万人超のさほど大きくは無いが活気のある街は関西ではさながら大津といったところだろうか。
フェスティバルの垂れ幕やインフォメーションセンターで彩られた、ヨーロッパの街の中心部に必ずある中央広場を通り抜け、ドナウ河畔に出ると、フェスティバルを彩る様々な「舞台装置」を一望することが出来る。滔々と流れるドナウを挟み、まるで北京オリンピックの水泳会場のように建物全てが色とりどりに変化する現代美術館。その対岸には30周年の節目を迎え今までの2倍以上の面積で改装工事中の「アルスエレクトロニカ・センター」。そしてメイン会場となるこの街が誇る音楽家の名前を冠したコンサートホール「ブルックナーハウス」といった主な会場となる建物が目に飛び込んで来る。
遠くに見える「ブルックナーハウス」の辺りから何やら音が聞こえて来る。
よく見るとホールの周辺の芝生が蒼々と気持ちがいい河原を取り囲んでたくさんの巨大なスピーカーが空中に吊るされている。最大25万ワットまで構成できるフェスティバルの期間中のために特別に毎年設置されるオーディオシステムである。この巨大なオーディオシステムを用いてフェスティバルの期間中全てにわたり多彩な電子音楽のプレイが昼夜を問わず繰り広げられるのだ。
「舞台装置」は街の中にも展開される。
教会の前の小さな広場。そこには一面に砂が敷き詰められてまるでビーチのような風景。「ビーチ」を取り囲むのは海の家ならぬアートの家。トラックハウスを用いた様々なブースに世界中から集められた若手作家やグループの瑞々しい作品やプロジェクトがわいわいと展開される。その横の路地を抜けると大規模開催工事中のためにショッピングセンターを間借りして仮オープンをしている「アルスエレクトロニカ・センター」の未来ミュージアム、そして世界中から集まった「Prix Ars Electronica」の今年の優秀応募作品を一堂に公開する上オーストリア州立ギャラリーの「OKセンター」に辿り着く。
「OKセンター」は展覧会だけでなくフェスティバルを目当てに世界中から集まってきた若者や芸術家の卵が集う場所になっていた。ギャラリーの地下につくられた、谷底にあるようなオープンカフェでは昼夜を問わず比較的安価なフードが提供され、バックスペースには出展作家やスタッフが安く滞在できる宿泊の場が提供されている。夜空の下の広場で展開されるデジタルアニメーションの上映会など、展示だけではない交流空間がそこにはあるのだ。


街の中心部の辻々に存在する大学の校舎。そこも「舞台装置」に


中央広場に面した美術学部の校舎。そこではフェスティバルにあわせて毎年、世界各地の電子芸術による先端的な創造活動をしている大学が招待され、その成果となった「作品」がCAMPUSというイベント名で校舎全てを使って展示される。今年はCAMPUS企画で初めて、美術大学でなくテクノロジーを中心とした総合大学の展示として東京大学の大学院が招待された。仮想現実やインタラクティブ技術など日本が得意とする研究分野を実際にプレゼンテーションするためにメディアアート的表現を積極的に活用している東大の創造力が単なる芸術だけではないメディアアートの可能性を見せてくれることを評価されての展示である。大学の中庭でゴーグル型のディスプレイをつけると古の飛鳥京が実寸大の感覚で出現したり、マントを被ると背景のドナウ河と溶け込んでしまう「光学迷彩」など、あたかもそこが東京大学で行われる研究公開のようなひとときの出前空間が現出するのだ。
経済系の学部では、電子芸術やそこから得られる発想がいかに産業に結びつくのかを経済人に対して情報提供するマラソンセミナー「ミッションフロンティア」を開催。ドイツ語圏を中心とする欧州各地から集まった事例を持ったビジネスプレーヤーがそのビジネスモデルを解説、同じくドイツ語圏を中心とする欧州各地から集まったビジネスエグゼクティブや行政関係者、ジャーナリストとの間で意見を交わしたり、情報交換を行う風景が展開された。例えばドイツの携帯電話事業者であるボーダフォンの研究開発エグゼクティブが、なぜアルスエレクトロニカの研究所と共同開発をするかを説明「会社の中にある研究資源は優秀であるが、全く新しいアプローチや最新の技術を取り巻く社会トレンドに追いつかない。しかし、常に社会と創造性の視点からテクノロジーを創造するアルスエレクトロニカの姿勢から得られるものが多くある」という、具体的な研究として「一般ユーザーでもある優秀なプログラマーが自由にボーダフォンの携帯電話とネットワークを活用したオープンソースなサービスを展開する、すなわちユーザーが携帯電話サービスを開発し、取り入れる仕組みづくりを『フューチャーラボ』と共同で開発している」と発表するのである。

このようにアルスエレクトロニカのある一週間は、リンツの街に電子芸術と先端文化が世界中から集まるための舞台づくりが行われており、その舞台において最先端の情報収集や欧州だけでなく世界中から集まるエキスパートとのコミュニケーション、そしてその出会いから生まれる新たなプロジェクトの開発の機会を求めて、そしてそのような多彩な最先端を居ながらにして市民や若者が簡単に触れることが出来る場の楽しみによって、まるでメディアアートの都のような熱気にリンツは包まれて行くのである。

Prix Ars Electronica 2008年の特徴
メディアアートはよりおしゃれなエンタテイメントになる

さて今年の「アルスエレクトロニカ」の特徴。それは世界中から応募された作品コンテストの優秀作品の多くがそのまま「おしゃれ」なエンタテインメントビジネスとつながるものであるということだろう。
Prix Ars Electronicaと名づけられたこの世界電子芸術コンテスト。Prixとはグランプリ(F1 Grand Prixなど)のPrix。日本語に例えるとアルスエレクトロニカ賞といえば意味がわかり易い。メインの主催はオーストリアの国で唯一の地上波放送会社であるORFオーストリア放送協会の上オーストリア地域放送局それにアルスエレクトロニカ社が共催となっている。もともとのアルスエレクトロニカのアイディアはこの地元地方局のディレクターが30年前に提唱したものからであり、テレビ放送とアルスエレクトロニカは密接な関係を持った存在である。

アルスエレクトロニカ賞の目玉である、インタラクティブアート部門のトップ入賞者はまさにそのエンタテインメントとつながるトレンドを物語るものとなった。

銀賞を受賞した"Absolut Quartet"。
この作品はきらびやかでかつおしゃれな雰囲気をブランドイメージとしているアブソリュートウオッカのキャンペーンのために生み出されたもの。
アブソリュートのためにアーティストがつくり出す不思議な装置「アブソリュートマシーン」。その一つであるアブソリュートカルテットは楽器である。
インターネット上にある特設サイトに接続し、キー操作でニューヨークに設置された「楽器」を遠隔で演奏するもの。ボールが飛び跳ね様々な道具を鳴らし、たくさんのウオッカグラスがハーモニーを奏でる、不思議なマシーンのオーケストラは音楽だけでなく、その動きそのものが美的感動を感じさせる。
ニューヨークに設置された不思議で美しい「機械」は、存在そのものが流行に敏感で美的な刺激を求める最先端のニューヨーカーの興味を掻き立て、そしてネット上のある世界中の人々が演奏する楽しみやその演奏そのものをネットを通じて鑑賞することで美的好奇心を高める。
まさにメディアアートだから出来るリアルとバーチャルが融合したクリエイティブなキャンペーンの最先端だ。

同じく銀賞を受賞した、今最も注目されている日本人メディアアーティスト平川紀道の受賞作は"a plaything for the great observers at rest"。天動説に基づく天文情報と地動説に基づく天文情報をコンピュータ上に入力、昔の天球儀のような特殊な装置で操作しながら、その装置のまわりに没入するかのように投影された天動説と地動説の間にある情報のゆがみを探訪する作品。コンピュータの計算によって生まれる情報から生まれるありえない世界を繊細なグラフィックで表示する平川の作品は、その操作装置の操作性の爽快さやその反応にある情報の海についつい没入してしまう美しさに魅了されてしまう。
美しき情報の海への没入。その新たな美的体験は、新たなイメージを与えたい、ラグジュアリブランドにとってのメッセージにもなっている。昨年の世界最大のデザインイベント・ミラノサローネにおいて、トヨタはレクサスのブランド訴求パビリオンの会場を平川がつくりだす情報の海の投射で包み込んだ。
サイバー時代における、コンピュータからの情報が生み出すあらたな直感的な美が、新たな美的な刺激となってブランドを彩るのである。

直接的にエンタテイメントに結びつくだけでなく、密かに騒ぎを巻き起こすいたずらチックなエンタテイメントが金賞を受賞した"Image Fulgurator"だ。
"Image Fulgurator"は一見するとプロのアートか報道写真家のような大筒の望遠レンズにがっちりとしたカメラに見える。しかしこの「カメラ」は撮影するのではなく、仕組まれたフラッシュを通じて、まわりの人々が撮影する写真に存在し得ない光の模様を投射する装置。
米国大統領選におけるオバマ候補がベルリンで大規模集会を開催し、世界規模でニュースになったとき、作家のJulius von Bismarckは報道関係者席に忍び込み、オバマ候補の演台に密かに光の十字架を投影してしまった。ときには天安門広場の毛沢東肖像画に光の鳩を投影、ベルリンでは報道写真家を当惑させ、北京では縁起を担ぎたがる中国の人民を混乱に陥れた。ビスマルクはこの作品は政治的なものでないときっぱり言う「写真として映し出されることによって真実をとらえたとするメディアに対して試みた『いたずら』ということかな」。

メディアアートで楽器もエンタテインされたものになる。
デジタルミュージック部門の金賞を受賞した"reactable"。
電子楽器の回路として機能する電子ブロックのような四角い小箱を並べ替えることによって音楽が奏でられるこの「楽器」は、ゲームやスポーツ感覚で箱をダイナミックに動かすことで次から次へと新たなビートを送り出す。
この「楽器」を操作するプレイそのものが即興のミュージックライブを伴ったパフォーマンスであり、アートを操作する行為そのものが、ときには一人で遊べるプレイであったり、ときにはエキサイティングなライブコンサートプレイになるのである。
開発以来、世界最大のテクノミュージックのフェスティバルであるソナー(バルセロナ)で熱狂的なライブを成功させたり、ビヨークとのライブプレイを行うなど、新たなテクノシーンを盛り上げる道具としてより一層のバージョンアップが進められている。

このように世界から集められた旬の電子芸術のトップが今、エンタテインメントと結びついているのは、メディアアーティストの成功スタイルの今の反映でもある。絵画や彫刻と違って作品そのものを販売することやコレクティングして展示することが難しいメディアアートにとって、今まさに生まれ続ける最先端のテクノロジーを魅力的に表現し、世の中に伝えるという、常に最先端を作り続けるということがアーティストにとっての仕事だということ。ライフスタイルにテクノロジーが溢れ変わり続ける今、その活動のフィールドが遂にミュージアムや研究機関を飛び出し、都市の中に増殖し始めようとしていう先駆けこそが今年における世界トップのメディアアートなのである。

シンポジウムが世界のメディアと知性を
アルスエレクトロニカに惹きつける

アルスエレクトロニカの世界への情報発信力、その中心はこれら電子芸術の作品を通じたものではない。実はフェスティバルにおけるもうひとつのメインの顔であるシンポジウムにこそ情報発信力の源がある。
毎年、アルスエレクトロニカ・フェスティバルには、フランスのル・モンドや英国のテレグラフ、国際クオリティペーパーのヘラルドトリビューン、米国の雑誌WIREDなど、それぞれの国や世界で発信力を持ったメディアが取材に集結する。(残念ながら、日本におけるメディアは日本一のPC情報誌である週刊アスキーだけなのだが)
彼ら一流の国際ジャーナリズムが求めるのは文章になる言葉や事象である。
アルスエレクトロニカ・フェスティバルは毎年それを的確に提供する存在として重宝がられているのだ。
フェスティバルのシンポジウムにおいてアルスエレクトロニカは毎年、先端技術がどのように地球規模で社会にインパクトを与えるのかを旬なテーマで、世界中からその分野の知性を招き展開している。すなわちアルスエレクトロニカをカバーすることで、テクノロジーがもとらす今と未来の可能性を考え提起することが可能なのである。

ポスト「著作権」の時代がやってきた

今年のテーマは「A New Cultural Economy」。
シンポジウムの企画者に西海岸と日本を舞台にインターネットによるメディアイノベーションをビジネスとして成功させ続けているベンチャーキャピタリストの伊藤譲一(近年では現在のBlogシステムにおける基本ソフトであるMovable Typeのビジネス化によるBlogの普及を成功させた)を迎え、インターネットの普及以降生まれた、新たな情報流通がもたらす文化と知財産業におけるドラスティックな変化を、様々な現場から紹介するとともに多様な議論が展開された。
ここで発表者として招かれたのは、インターネットによるビデオ共有サービスを用いて風刺的な政治メッセージを発信するアクティビストや、著作権管理組織に依拠しないコンテンツの活用手段の標準化(クリエイティブコモンズ)普及の推進者、中国におけるブログ文化の エバンジェリストはエバンジェリストです。ITの世界では普通の言葉です。 治すなら「エバンジェリスト(伝道者)」にしてください信奉者、インターネットを通じたキリスト教布教を推進する牧師など、多彩な顔ぶれ。そのためこのシンポジウムにおいてまとまった結論が生じることはなかった。しかし、国家の制度によって規定された著作権の枠組みではない、自由なフォーマットでの情報流通の手段であるインターネットやデジタルメディアから生まれた、ユーザーや表現者サイドがかたちでつくりだす知財の活用法が実に多彩でかつ、それぞれが独自の経済圏を形成し、まさにネットワーク上の集合知を中心とした新たな"Cultural Economy"が生まれていることが顕在化する現場であった。
例えばハーヴァード大学でサイバー法を研究する傍らフリーカルチャーの推進者であるElizabeth Starkは、フリーカルチャーとは全てを無料にすることでは無いという。デジタルメディアの進歩と共有手段の多様化によって、ユーザーとマスメディアとの垣根がなくなった今、ユーザーがマスメディアと同様に「フリー」なコンテンツの活用と伝達ができるようになることこそ「フリーカルチャー」であり、この「フリー」な状況下においていかに対価をやり取りできるのかを実践から世界中のユーザーが見出そうとしているのが今の状況であるという。
一方で、ブラジルの法学者であるRobaldo Lemosは、このフリーカルチャーの状況がコンテンツ製作者とユーザーにグローバルなダイナミズムを与えているという。インターネットも普及していないブラジルの地方では地元のアーティストのCDが無料で配布され、それでもビジネスになるという。なぜならCDを聴いた人々がライブに集まり、そのライブの収益がアーティスト活動になるというのだ。それはブラジル各地で存在するため、ブラジルにおいて国際音楽資本による国内歌謡曲の流通が活発では無いという。しかし、これらフリーのミュージックが、一方でインターネットを通じて世界に広がることによって、常に新たなビートを求める米国の音楽シーンから世界デビューする状況が生まれ始めている。そしてこのような各地のポップミュージックが今、地元コミュニティでの支持と、一方でのインターネット共有を通じた新たなコンテンツ資源の発掘によってグローバルなビジネスに化ける可能性があることを指摘した。

世界規模で広がるデジタルネットワークの時代、文化における最先端にひとつの結論を求めるのは無理である。しかし、このアルスエレクトロニカのシンポジウムは、世界で沸騰する先端の現実を凝縮し、沸きあがらせることで、今直面しているテクノロジーによる新たな社会へのチャレンジをグローバルに共有化できるステージを提供しているのだ。

小さな街のフェスティバルが生み出す世界規模のイノベーション

いつもは何の変哲もない地方都市が、街全体を日常から続くこれからの未来を見せる舞台装置とすることで、未来を求める人々が世界中から集まるフェスティバルが生まれる。
アルスエレクトロニカによる都市とメディアテクノロジーを結びつけることによって、来場者から生み出される「発見の種」は、また来年の開催までの間、世界のテクノロジークリエイティブと文化をすくすくと育んでゆくのである。
最後にアルスエレクトロニカの意義を理解する言葉として、芸術監督であるGerfired Stockerによる自己評価のことばで締めくくりたい
「これはリンツの街のためにあるものだけではない。アルスエレクトロニカに訪れた人々がそこで得たものが世界中で花開き、リンツという街の存在を大事にしてくれたら成功なのです。だから今のアルスエレクトロニカ・フェスティバルは大成功なのです」

2004年に発行したリサーチレポート「アルス・エレクトロニカ メディア芸術祭を通じたIT・ICT 社会・産業振興の事例として」を公表します。

本レポートは、クリエイティブクラスター理事長である岡田智博が、アルスエレクトロニカセンターならびにリンツ市文化部の協力を得て、アルスエレクトロニカを通じた地域再生とICTの普及促進、ならびに電子芸術・メディアアートを通じた、地域活性化のプロセスと成果についてまとめた、創造都市の側面からリサーチした他に類の無い貴重なものとなっております。

もともとのリサーチ内容の側面から、2003年のアルスエレクトロニカフェスティバルとをそれを中心とするアルスエレクトロニカの事業の説明を前半にさき、後半に創造都市としてのアルスエレクトロニカの果たしてきた意義を論考しております。

先端領域でのクリエーションによる、社会・産業・地域振興を考える上で資するレポートして、ここに広く公開いたします。

参照および活用の場合ならびに諸問合せにつきましては
クリエイティブクラスター事務局までお気軽にどうぞ
mail = yokohama@creativecluster.jp

アルス・エレクトロニカ メディア芸術祭を通じたIT・ICT 社会・産業振興の事例として

ダウンロード: PDF 3.9M 81P

◇ 章立て

第一部 アルス・エレクトロニカ2003報告 6
1-1: アルス・エレクトロニカ2003 全体概要 6

会場・催事概要
1-2: テーマに基づいた多彩な作品展示 10
1-3: アルス・エレクトロニカ賞 Prix Ars Electronica 15

審査から受賞、展示までの流れ
1-4: アルス・エレクトロニカ・シンポジウム 28
1-5: アルス・エレクトロニカ・センター展示 33
1-6: キャンパス 37
1-7: 街中に広がるフェスティバル展開 38
1-8: Web による情報発信 42
1-9: 情報発信への協力と成果:報道や専門家へのサービス 44

第二部 アルス・エレクトロニカの運営と評価 46
2: アルス・エレクトロニカの運営 46
2-1: アルス・エレクトロニカ・フェスティバル 47
2-2: サイバーアーツ展 49
2-3: アルス・エレクトロニカ賞 Prix Ars Electronica 50
2-4: アルス・エレクトロニカ・センター 52 - IT普及から高度な人材育成まで教育のセンターとしての機能を持つ
2-5: フューチャーラボ 55
2-6: アルス・エレクトロニカ・センターのマネジメント 59
3: アルス・エレクトロニカに対する評価 62
3-1: 自己評価レポートが示す地元社会への意義 62
3-2: 地域への貢献とそこから生まれる見返り 68
3-3: アルス・エレクトロニカに対して見出される様々な価値 70 - リンツにとっての価値 リンツ外にとって見出される価値

第三部 アルス・エレクトロニカの実績から得られるヒント 74
4-1: IT 社会の振興のためのヒント 74
4-2: メディア芸術祭活用と振興のためのヒント 75
4-3: IT による地域振興のためのヒント 76

参考文献・執筆者紹介 78
Contents Page in English, please see page 79

クリエイティブクラスター理事長の岡田智博がコメンテーターとして参加するシンポジウムの情報です。
創造都市の研究と実践の最前線が展開されます。
創造都市研究の総本山大阪市大から。
関西地域におられるかたはぜひ。

創造都市への展望を語る

日時 = 2007年7月26日(木)18:30~21:00
会場 = 大阪市立大学文化交流センター:大ホール (大阪駅前第2ビル6階)
主催 = 大阪市立大学大学院創造都市研究科
後援 = 総合研究開発機構(NIRA)
(参加費無料:事前申込み不要 先着120名まで )

「創造都市」とは、市民の創造的な活動によって創り出される豊かな文化のもとで、産業が創造的に発展し、様々な社会的課題に対して創造的に解決を行えるような『創造の場』に富んだ都市のモデルです。20世紀末からのグローバル化と知識情報化の時代にヨーロッパで生まれ、今日、大阪市を含め多数の自治体が次々と都市政策の目標として多様な取組みを行っています。
真の「創造都市」を実現するためには、何が必要とされるのか、この秋に大阪市で開催される「世界創造都市フォーラム」(10月24日~27日)に先立ち、本シンポジウムでは、全国の創造都市づくりの先頭に立ってきた政策担当者と研究者が一堂に会して、日本における創造都市の現在と未来を展望します。
まちづくりの現場で苦悩する市民の皆さん、都市危機からの脱却に腐心する政策担当者の方々、さらには、現代都市のあり方を探ろうとする研究者や学生の皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。

“創造都市への展望を語る”

基調報告:日本の創造都市の現在と将来展望
佐々木雅幸 大阪市立大学大学院創造都市研究科 教授

挨拶:『創造都市への展望』の出版に寄せて
中牧 弘允 総合研究開発機構理事 国立民族学博物館教授

シンポジウム:創造都市への展望を語る

パネリスト:
海道 清信 名城大学情報学部 教授
後藤 和子 埼玉大学経済学部 教授
野田 邦弘 鳥取大学地域学部 教授
志賀野桂一 仙台市企画市民文化スポーツ部長
飯笹佐代子 総合研究開発機構 主任研究員

コメンテーター:
岡田智博 クリエイティブクラスター代表

モデレーター:
矢作 弘 大阪市立大学大学院創造都市研究科 教授

文化経済学会さいたま大会におきます、岡田智博による実践研究の発表「文化芸術中間支援組織を用いた地域産業再生モデル」に多くのみなさまの御参加頂き、誠にありがとうございました。

また、各地のみなさまより、御感想、御意見、ならびに激励頂き、感謝とともに誠に嬉しく思っております。

御要望が多くありました、研究プレゼンテーションでのパワーポイントをアップデートします
こちらのリンクよりダウンロードください PDFフォーマット=217K

http://creativecluster.jp/folio/2007/2007okadaJACEppt.pdf

これからもよろしくおねがいします
岡田 智博

※ 論文フルペーパー本文はこちらから入手してください

文化芸術中間支援組織を用いた地域産業再生モデル
- 横浜市を舞台にしたメディア芸術による中小IT製造業へのイノベーションから

論文フルペーパーはこのリンクより入手してください(PDF 1.5M)
http://creativecluster.jp/folio/2007/2007okadaJACEfullpaper.pdf

In English Language News and Contents is here

Creative Cluster 2009 Autumn Topics

11月21日 大阪初の「ぺちゃくちゃ」 大阪のど真ん中・大阪市役所ホールで開催
大阪市のシティブランド「クリエイティブストリームOSAKA」立ち上げに協力

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