平成23年度 第1回Bizcafeセミナー
NPO法人札幌ビズカフェ
四半世紀以上にわたって、日本でも独自のITクラスターの形成が行なわれてきた札幌。
長年「サッポロバレー」という言葉で親しまれてきた集積ですが、まるで地球におけるカンブリア紀や白亜紀などのように、約数年に一度ずつ、特徴的な新たな企業や事業が生まれ、これらのビジネスが世界に影響力を与えるまでになるという、日本の地方都市でありながら、ユニークなIT分野における生態系を持っています。特に、この小さいながらも世界に個性を発揮する、札幌のIT企業たちは、ゲームやCG、ボーカロイドなど、クリエイティブ産業に、それぞれの時代において強みを持ち続けているのが特徴であります。
現在、このようなITに立脚したクリエイティブ産業が有望産業として、世界の注目を浴びる中、同産業の集積地においては豊かな文化的多様性が「創造都市」として存在し、21世紀の都市の姿として注目されております。札幌市も、ユネスコが推進する創造都市ネットワークに「メディアアート」を特徴に加入しようと準備を進めております。
しかし、札幌がこれらの分野の「文化」「芸術」において、極めて秀でている地域であると、自他ともに今までみなされてきませんでした。アムステルダムやヘルシンキ、モントリオールのようなメディアアートなどが馨る都市ではないのに、なぜそんなに、日本のどの都市よりも札幌はIT分野においてクリエイティブなのでしょうか?
今回、ご講演頂く岡田智博氏は、この「クリエイティブが強い」札幌のITクラスターの進化に、もうひとつの文化の側面として、担い手が持つ営みの中の文化に着目し、解き明かして行きたいと研究を続けておられます。
文化の視点から改めて「サッポロバレー」を見ると、今までの「サッポロバレー論」と全く違った景色を共有できるかもしれません。そのランドスケープを紡ぐため、岡田氏の研究の中間報告会として、今回のセミナーを行ないます。「サッポロバレー」をカルチャーとしてみることで、札幌で皆様が紡いできた活力を振り返り、新たな発展の糧となる機会となりますと嬉しく思います。
【イベント概要】
日 時:2011年6月1日(水)18:30~20:00
会 場:札幌ビズカフェ(北7条西4丁目5-1 伊藤110ビル2F)
参加費:無料
定 員:20名
申 込:「6/1ビズカフェセミナー参加」として、氏名と所属を明記の上、下記までメールをお送りください。
問合せ:札幌ビズカフェ事務局・成田
TEL : 011-700-5000
E-mail : info@bizcafe.jp
○ さっぽろ用地域限定 岡田智博のプロフィールです
ニューヨーク大学大学院School Of Education を経て、九州芸術工科大学大学院および東京大学大学院学際情報学府を修了、現在、事業の傍ら東京藝術大学大学院博士後期課程(芸術環境創造)にてポスト創造都市論として、先駆的芸術活動によるソーシャルイノベーションの効果をテーマにグローバルな視野で研究中。
マルチメディアアライアンス福岡、横浜知財・ITクラスター、キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテストなど、地方から国家プロジェクトまでマルチメディア・コンテンツに関するクリエイティビティー向上と普及のための事業の立ち上げとともに、芸術・文化・デザインによる先端領域の普及と産業化のためのソーシャルイノベーション活動に執り組んでいる。
サッポロバレーとの付き合いは長く、株式会社フィクスにおいてWEBの企画営業として堀江貴文氏等と働いた経験に始まり、マルチメディアアライアンス福岡とNCFとの連携づくりや、shiftマガジンでのアートライター、文化庁メディア芸術祭巡回企画展札幌展での企画協力など、様々な札幌のIT文化のシーンと関わりあいを続けている。
キュレーター&アートプロデューサーとしては、若手メディアアーティスト/デザイナーを一歩先のライフスタイルを模した空間構成によりイノベーティブな展覧会シリーズ「ファンタジスタ」シリーズにより、新たなアートシーンを日本から発信し続けていることで知られている。「ファンタジスタシリーズ」は、08年の期間中において横浜市の創造拠点ZAIMにおける外部有料プロデュース展における最大動員数と、東京アートビート誌における「行ってみたい展覧会」のトップを記録している。
自身が理事長を務め全国規模の拠点を持つ、NPOクリエイティブクラスターのプロジェクトは、IT時代の社会とライフスタイルの可能性を先端知とクリエイティビティーによって回路を開き、現物化する21世紀における文化芸術による社会や産業への貢献モデルとして国内外で注目をされている。
